クレジットカード決済の仕組みと導入方法
クレジットカード決済とは
クレジットカード決済についておさらいしましょう
クレジットカードは、カードを保有する会員の信用(credit)を基に、クレジットカード会社が商品の代金を一時的に立て替えるために用いられます。そして、クレジットカードを使った代金の支払方法を「クレジットカード決済」と言います。クレジットカード決済による売上は、商品やサービスを提供したタイミングではなく、後日お店に入金されるのが特徴です。お店で実際にクレジットカードを提示して支払う以外に、最近ではネットショッピングでクレジットカード決済を利用する場面も増えています。
ますます高まるクレジットカード決済の需要
現金を使わずに支払うキャッシュレス決済。キャッシュレス決済による支払額と比率は年々増加しており、政府は2025年までにキャッシュレス決済比率を40%にすることを目指しています。このキャッシュレス決済を牽引しているのがクレジットカード決済の存在です。2019年10月から2020年6月に実施されたキャッシュレス・ポイント還元事業では、対象決済金額6.9兆円のうち約4.4兆円(64%)をクレジットカード決済が占めており、カード決済による金額が圧倒的に多い結果となりました *1。また、キャッシュレス推進協議会の調査によると、還元事業開始以降、7割近くの消費者が月に1回以上クレジットカードを利用しています *2。
実際クレジットカードを持っている人は多く、保有率85%、平均保有枚数3枚というデータもあります *3。これらのことから、キャッシュレス決済の中でも、普段から利用する人が多い手段がクレジットカード決済だと言えます。
*1:キャッシュレス・ポイント還元事業に関する直近の状況について公表しました(経済産業省、2020年6月1日発表)
*2:キャッシュレス調査(一般社団法人キャッシュレス推進協議会)
*3:クレジットカードに関する総合調査 2019年度版(株式会社ジェイシービー)
キャッシュレス決済に占める
クレジットカード決済
クレジットカード決済の仕組み
クレジットカード決済には、以下4つの立場の人々や会社が関わります。
お客さま:クレジットカードを保有し、支払いに利用します。
お店:クレジットカード決済を受け付けます。加盟店とも呼ばれます。
クレジットカード会社:クレジットカードの発行や、加盟店との契約を行います。
決済代行会社:お店とクレジットカード会社の間に入り、加盟店との契約や管理を行います。
クレジットカード決済は、お客さま(カード会員)にとっては後払い決済手段です。そのため、購入したタイミングでは代金の受け渡しは発生しません。クレジットカード決済が行われた後、決済代行会社が代金を立て替え、商品の代金から決済手数料を差し引いた金額をお店に入金します。合わせて、決済代行会社からクレジットカード会社に対して取引情報が送られます。取引情報に基づいて、クレジットカード会社はお客さまに代金を請求します。
クレジットカード決済を導入する際にお店として気になるのは、契約にまつわる煩雑さやコストではないでしょうか。各クレジットカード会社と加盟店契約を結ぶことも可能ですが、一社ずつと契約をしていくとそれだけ時間とコストもかかります。クレジットカード会社によって決済手数料や入金のタイミングが異なる点もお店には負担になります。そこで、決済代行会社を利用することで、契約にまつわる複雑な手続きが一本化され、複数のカードブランドをまとめて導入できるだけでなく、売上代金の入金や売上の管理もシンプルになります。また、お店は決済代行会社に決済手数料を支払いますが、この手数料の一部は決済代行会社を通してクレジットカード会社に支払われたり、クレジットカード決済の不正取引対策に使われたりしています。
クレジットカード決済のメリット
お客さまのメリット
現金をやりとりする必要がない
お釣りのやりとりに時間を取られない、高額な買い物を予定している時も多額の現金を持ち歩かずに済む、ATMを探す必要がないなど、現金を持たずにお買い物できることがクレジットカードの一番のメリットです。
ポイントやマイレージがたまる
各クレジットカード会社では会員向けにお得な特典を用意しています。購入額に合わせてポイントやマイレージを貯められたり、特定のお店で割引を受けられたり、多種多様な特典は現金にはないメリットです。
非接触決済(タッチ決済)でスピーディな会計
端末にカードをかざすだけで支払いができる非接触決済(タッチ決済)対応のクレジットカードなら、サインや暗証番号の入力が必要ない*ので、圧倒的にお会計が早く終わります。
*購入額によってはサイン・暗証番号入力が求められます。
お店(加盟店)のメリット
顧客満足度の維持・向上
クレジットカード決済ができれば、お客さまは現金の持ち合わせを気にすることなく、欲しい商品を購入したりメニューを注文したりできます。逆に、クレジットカード決済ができないために欲しいものが買えないことは、残念な体験として記憶されてしまいます。お客さまの満足度を維持・向上させるためにも、クレジットカード決済には対応しておきたいところです。
販売機会・客単価の向上で売上アップ
欲しいものがあるのに、手持ちがないことでお客さまが購入を諦めてしまうのは、お店にとっても大きな機会損失です。また「支払いはできるだけキャッシュレスで済ませたい」という層に対応するためにもクレジットカード決済の導入は欠かせません。
現金管理のコストを削減
Squareの調査によれば、レジに入っている現金の集計や銀行への入金など、事業者は毎月12時間以上を現金の管理に費やしています。クレジットカード決済を導入すれば、現金管理の時間を短縮でき、コスト削減につながります。
Squareのカード決済の特長
主要6ブランドのクレジットカード決済に対応
Visa、Mastercard、American Express、JCB、Diners Club、Discoverと、主要な6カードブランドのクレジットカード、デビットカードに対応しています。海外で発行されたカードでもこれらのブランドのクレジットカードであれば決済が可能です。
決済手数料は最安水準の3.25%、月額固定費無料
Squareの決済手数料は業界最安水準の3.25%*。申込費用、アカウント作成費、月々の固定費、解約費用などは発生しません。ご負担いただくのは、カード決済が発生した分の決済手数料のみです。もちろん、売上金の振込手数料もかかりません。
*Squareの決済端末を使った対面決済の場合、決済手数料は3.25%です。
かんたんオンライン申し込み、面倒な契約手続きは不要
申し込みはオンラインで、数分あれば完了します。複雑な手続きが必要ないので、短期間でクレジットカード決済を導入できます。審査に通過すれば、最短で申し込み当日からクレジットカード決済の受け付けを始めることが可能です。
決済代金は最短で翌営業日振込、振込手数料無料
クレジットカード決済の導入がキャッシュフローに影響するかどうかは、事業者としては気になる点ではないでしょうか。Squareであれば、売上金は最短で決済日の翌営業日に指定口座に振り込まれます。振込手数料や事務手数料はかかりません。アカウントを維持するための固定費もありません。
はじめてでも分かりやすいシンプルな使い方
Squareの決済端末は、使いやすいシンプルなデザイン。初めてクレジットカード決済を導入する人でも、画面の表示に従いながら、安心して操作できます。
Squareの決済端末
クレジットカード決済の導入方法
1. 無料のアカウントを作成する
Squareのクレジットカード決済をご利用いただくには、アカウントの作成が必要です。アカウントの作成はパソコンやスマートフォンから可能で、数分程度で終わります。作成時には、メールアドレス、事業内容、代表者の情報、決済代金の入金先口座情報などをご入力いただきます。
2. 審査結果をメールで受信
アカウント作成時にご登録いただいたメールアドレスに、クレジットカード決済に関する審査結果が届きます。審査が完了し、カード決済が有効化されると、クレジットカード決済をご利用いただけるようになります。
3. 決済端末の準備
カード決済にはSquareの決済端末をご利用くだい。Squareショップ(公式オンラインショップ)、または正規代理店からご購入いただけます。決済端末がお手元に届いたら、使い方ガイドに従って初期設定をします。
4. クレジットカード決済のご利用開始
端末の準備ができたら、クレジットカード決済の受け付けを開始いただけます。決済を受け付けた後は、売上の代金から決済手数料を差し引いた金額が自動でご登録いただいた口座に振り込まれます。
キャッシュレス決済を導入するには
キャッシュレス決済の導入を検討している事業主に向けた、キャッシュレス決済ガイドをご覧ください。キャッシュレスの仕組みや国内での利用状況、事業主やお客さまのメリット、業種別でキャッシュレスを導入するメリットなどについてまとめています。Squareでキャッシュレスをはじめる方法についても、ガイドで確認いただけます。
よくあるご質問
Squareアカウントの登録口座が「三井住友銀行」、または「みずほ銀行」の場合は、決済日の翌営業日に振り込まれます。その他の銀行口座の場合は、毎週木曜日0:00~翌週水曜日23:59までの決済額が、翌週金曜日に合算で振り込まれます。振込手数料はかかりません。詳しくはこちらをご参照ください。
Squareアカウント作成後、Visa、Mastercard、American Expressの決済については審査期間として通常1~3営業日程度をいただいています。最短の場合、アカウント作成当日からご利用可能です。JCB、Diners Club、Discoverについては、別途株式会社ジェーシービーによる審査(通常5~15日)が完了し次第ご利用いただけます。PayPayのご利用は、Square データから手動で有効化し、別途PayPay株式会社による審査(通常10~30日)が完了し次第ご利用いただけます。
電子マネーのご利用は、Square データから手動で有効化する必要があります。また、決済代金の振込は、登録銀行口座の認証完了後(通常3営業日以内)に開始されます。Squareアカウント作成に関する詳細はこちらをご参照ください。アカウント開設後の流れは、導入に関する詳細ページをご参照ください。アカウント作成はこちらのフォームから作成いただけますはい。メールアドレス、事業者さま情報、事業内容、入金先となる金融機関口座をご用意いただき、ウェブ上で入力すれば簡単にSquareアカウントが作成できます。お申し込みの手順について、さらに詳しくはこちらをご参照ください。
Squareで決済を受け付けられるクレジットカード・デビットカードは、Visa、Mastercard、American Express、JCB、Diners Club、Discoverです。これからますます需要が増えると考えられるタッチ決済にも対応しています。QRコードについては、PayPayに対応しています。電子マネーについては、交通系IC(Suica、PASMO、Kitaca、TOICA、manaca、ICOCA、SUGOCA、nimoca、はやかけん)、iD、QUICPayに対応しています。ただし、現時点ではタクシー・ハイヤー等での電子マネー決済には対応していません。また、PiTaPaはご利用いただけません。
災害やシステム障害などの緊急時やインターネットが利用できない場合、一時的にオフラインモードで決済を受け付けることが可能です。オフラインモードで受け付けた決済は、端末のインターネット接続が復元されると自動的に処理されます。24時間以内に処理されなかった決済は、期限切れで無効になります。オフラインモードで決済できるのは、磁気ストライプ式カードのみです。ICチップでの決済、タッチ決済(NFCと電子マネー)、QRコード決済(PayPay)をオフラインモードで受け付けることはできません。オフラインモードについて詳しくはこちらをご確認ください。
はい。Squareでは、Visa、Mastercard、American Express、JCB、Diners Club、Discoverのロゴが記載されていれば、海外発行カードを受け付けることができます。ただし、クレジットカード決済の受付はSquareアカウントを作成した国でのみとなります。海外発行カードの受付について、さらに詳しい留意点はこちらをご参照ください。
はい。カード決済の最大限度額は、1回あたり9,999,999円です。「1日あたり」「1ヶ月あたり」など、一定期間に対しての決済限度額や決済頻度の上限はありません。また、1回あたりの最小決済額は1円です。QRコード決済の最大限度額は、過去24時間で500,000円、過去30日間で2,000,000円です。ただし、お支払いをするお客さまのご登録内容やご利用状況によってはこれより低い金額となる場合があります。決済限度額について、さらに詳しい留意点はこちらをご参照ください。
いいえ、現時点ではSquareで分割払い、ボーナス払いの決済を受け付けることはできません。ただし、カード決済後に、カード保有者ご自身がカード会社へ分割払いやリボ払い等への変更を申請していただくことは可能です(実際に変更可能かどうかはカード発行元によります)。