東京メトロ千代田線の代々木公園駅を出て50メートルほど歩いたところにある「NEWPORT(ニューポート)」。ここではレコードやCDでプレイする音楽をバックに、ナチュラルワインや季節に応じたヴィーガンメニューを楽しめる。もともと野菜を使った料理が多かったものの、10周年を迎えた2018年には全てヴェジタリアンメニュー(9割以上がヴィーガン)へと転身。オープン当初からの人気のファラフェルプレートをはじめ、季節の野菜がおいしく味わえるメニューが豊富に揃う。
ここではSquareを導入して快適になった点や、Squareがビジネスで役に立っている点、ワインや音楽選びにおいて意識していることを店主の鶴谷聡平さんに伺った。
CAT端末からSquareに乗り換え
NEWPORTがオープンしたのは2008年。キャッシュレスにはオープン当初から対応していたものの、当時使っていたのはCAT端末だという。まずはその使用感から伺ってみた。
「Squareを使い始めてからわかったことなんですけど、以前に使用していたレジはとにかく遅かったんです。カードが承認されるまでには数分かかっていましたね。忙しいときにまだかな、と待たなければいけなかったという思い出があります」
オープンから5年が経ったタイミングでSquareへの乗り換えを検討しはじめたのは、「入金が早いし、手数料も安いから絶対こっちにしたほうがいいよ」と、近所で小売店を営む知人に勧められたことがきっかけだと話す。導入の決め手はどのような点だったのだろう。
「当時使っていたCAT端末の手数料は5%ほどだったんですが、いろいろ調べていたらSquareであれば手数料が3.25%(※)に下がるとわかりました。電話回線もいらないので、電話料金もかかりませんし、タブレットとつないですぐに使えるので、どう考えてもこっちのほうがいいでしょと思い、導入を決めました」
※ Squareを利用した 対面決済にかかる手数料は以下の通りです。
Visa、Mastercard、American Express、JCB、Discover、Diners Club、PayPay、交通系IC、QUICPay……3.25%
iD……3.75%
詳しい料金体系はこちらからご確認ください。
クレジットカード支払いにかかる時間は数分から数秒に
鶴谷さんがSquareに乗り換えて一番「うれしい」と感じた点は、お客様を待たせることがなくなったこと。
「カード決済にかかる時間が早いところは一番気に入っている点だと思いますね。決済は数秒で終わります。ぱっと支払いが進めばお客様的にとってもラクだし、お店側としてもすごくお待たせしているな、という感覚がないので、ストレスも減りましたね」
そのほかにも以前の決済端末と比べて助かる点があるという。
「入金が早い点ですね。以前までは月1回の入金でした。それが今ではお客様からお支払いいただいた数日後に入金が確認できるようになりました(※)」
※三井住友銀行・みずほ銀行をご登録の場合:0:00 から23:59までの決済分が、決済日の翌営業日に振り込まれます。三井住友銀行とみずほ銀行以外の金融機関口座をご登録の場合:毎週水曜日で締め、同じ週の金曜日に合算で振り込まれます
Square POSレジでは売上分析機能を活用。メニュー構成にも活用
Square リーダー導入後、あわせて使うようになったのはSquare POSレジ。なかでも「売上分析機能」を活用することで、売上アップにつながるメニュー構成を考えられるようになった、と鶴谷さんは話す。
「たとえば新しいメニューを作ったときに売れ行きを数字で見てみると、思った以上に注文されていたり、されていなかったりするのが明白にわかるので、課題も見えて助かります。『もっとこれが注文されるにはどうすればいいだろう』と考えた末、メニューのレイアウトを変えた実例もあったりします。感覚で『これが一番人気がある』とか『これは思った以上に出ていない』というのはあるんですけど、やっぱりデータで簡単に見えるのは便利ですね。デザインもシンプルなので、使いやすいですね。今はメニューを全てSquareのPOSレジに登録して、タブレットがレジ代わりになっています。お会計の入力も簡単です」
お茶一杯でもクレジットカード
外国人観光客の間では「断然クレジットカードでの支払いが多い」と感じるものの、2019年10月に始まったキャッシュレス・消費者還元事業の影響もあり、日本人の間でもキャッシュレス決済を好むお客様が増えているという鶴谷さん。
「前は1,000円のランチメニューで『カード、使えますか』と聞かれることはほとんどありませんでしたが、最近ではランチ一人分でも、お茶一杯分でも、カードを希望される日本人のお客様が増えました。特に2019年に入ってから増えたように感じています」
また、クレジットカードに限らず、電子マネーの需要も高まりつつあるよう。
「コンビニなどでは電子マネー支払いは当たり前となりましたが、それ以外で使える、という発想はこれまであまりなかったじゃないですか。徐々に使える場所が増えてきて、『ここも使えるのかな?』と思うお客様が増えているんじゃないかな。そういう流れもあって『使えますか?』と聞かれることが本当に増えましたね」
おいしいヴィーガン料理、ここでしか出会えないナチュラルワインや音楽、あるいはただ楽しい時間を求めて。NEWPORTを訪れるお客様の目的は多種多様。お店の目玉でもあるナチュラルワインにおいてはグラスで常時10種類ほど用意されており、日々入れ替わるセレクトを楽しみに訪れるお客様も少なくない。ワイン選びにおいて、鶴谷さんはどのようなことを意識しているのだろう。
「実は前職では10年ほど『音楽を選ぶ』という作業をしていました。NEWPORTを始めてからは、それが『ワインを選ぶ』という仕事に変わったんですけれど。誰かに何かを勧める行為を繰り返していくうちに、自分の中で『これは好きだな』『これは人に伝えたら喜んでくれるだろうな』という確信、あるいは自分の基準を超えた驚きがないと、人に伝わらない、ということに気づきました。そのようなこともあり、ワインを選ぶ際には驚きとか確信とか、そういうものを探しています」
一方で店内で流す音楽は、鶴谷さんを含めてスタッフがその都度、ジャンルを問わずに選曲している。
「レコードやCDで音楽をかけるとなると、当然ですが、次に何をかけるかその都度考えなければいけなくて。今お店にいるお客様にはこういう音楽が似合いそうだなとか。そのほうが手間はかかるんですけど、いいかなと思って。楽を選ばずにあえて選曲しています。若いスタッフが好きなものとか、自分が好きで若いスタッフが知らないものとか、お互いちょっとした交流もできるので。そういう意味では教わることもあっておもしろいですね」
今となっては代々木八幡の欠かせない一部として、地元民から海外観光客までと幅広い客層を持つNEWPORT。変化し続ける街と調和しつつ、「変わらない部分も大切にしていきたい」と鶴谷さん。「最終的には、ご近所の方がふらっとこれて、遠くからの人もここを目指して来ていただけるような店にしたいと思っています」
「カード決済にかかる時間が早いところは一番気に入っている点だと思いますね。決済は数秒で終わります」ーNEWPORT店主 鶴谷さま
Square が実現したこと
お客様を待たせることがなくなった
カードを差し込んでから決済が完了するまではほんの数秒。お客様と従業員のストレス軽減につながりました。
簡単に課題を発見できるようになった
Square POSレジの売上分析機能を活用することで、メニューの売れ行きが把握できるようになりました。NEWPORTでは、売上データをもとにメニューのレイアウトを変更したりと、売上アップへの試行錯誤にも活用しています。
決済まわりにかかるコストを削減できた
アカウントさえ作成すれば、タダで利用できるSquare POSレジ(※)に合わせて、月額利用料金がかからないSquare リーダーで利用コストを大幅に削減。Squareに対応しているモバイル端末を用意するだけで、簡単にキャッシュレス決済を受け付けられるようになりました。
※一部有料機能を除く
Squareでは、クレジットカードと電子マネーを含むキャッシュレス決済の受付に加えて、POSレジや請求書、在庫管理など、店舗運営に欠かせないサービスや機能を多く提供しています。
この事例に登場したSquareのサービスは: