職人の街、都営浅草線 蔵前駅から徒歩5分、 都営大江戸線 蔵前駅より徒歩10分。国際通りから一本裏の道に入るとダンデライオン・チョコレート ファクトリー&カフェ蔵前は見えてくる。お店のドアを開けるとふわっとカカオの香りが立ち込め、目の前にはカカオを使用したクッキーやケーキ、横に目をやると一枚一枚丁寧に作られたチョコレートバーが目に入る。ダンデライオン・チョコレートで関東エリアのカフェマネージャーを務める鏑木さんにお話を伺った。
「ダンデライオン・チョコレートは2010年にトッド・マソニスとキャメロン・リングの二人がWEB事業売却を機に立ち上げました。チョコレート好きだった彼らは友人のガレージを借りてチョコレートの製造を始めました。100年以上前からある本来の製造法に立ち返り、本物のチョコレートを再現しようと突き詰めた結果が、Bean to Barチョコレートでした。そこからダンデライオン・チョコレートが始まりました。」
「ダンデライオン・チョコレートでは、カカオ豆ときび砂糖のみでチョコレートを作っています。カカオ豆は産地や収穫年、発酵方法などによっても味が異なります。日本に出店を決めた際に、産地ごとに異なるフレーバーを持つチョコレートが、日本人にどう受け入れてもらえるかをとても楽しみにしていたようです。トッドは、日本が大好きなんですよ。」
「ダンデライオン・チョコレートのロゴの中央には、”スモールバッチ”と書かれています。僕たちのチョコレートは豆の選別、焙煎、摩砕、テンパリング、成形、包装といった過程のすべてを手作業で行なっているので一度にたくさんの量を作ることができません。そのため、新しい土地にお店を出すことや他のクラフトチョコレートメーカーと繋がることで、”Bean to Barを伝えていく機会”を増やしていくことが重要だと考えています。」
「店舗を出店させるときに大事にしていることの一つに「スタッフが気持ちのいい環境で働けているかどうか」と言うことがあります。このファクトリー&カフェ蔵前は、目の前に公園があり、毎日のように子供の声が聞こえる非常にピースフルな場所です。春には桜やツツジ、秋には銀杏など四季を通じて景色も楽しむことができるんですよ。」
「僕たちは、 Bean to Barをムーブメントから文化として根付かせることを目指しています。 今年の4月には京都東山一念坂店で、 ダンデライオン・チョコレートとして初のCACAO BAR(シングルオリジンのカカオを丸こと使用し、 その個性と魅力を余すところなく引き出した”デザート”と、 アルコールとの斬新なペアリングをお楽しみいただけるバー)と Bean to Barチョコレート カフェ&ギフトショップの複合店舗をオ ープンさせました。 ここでは、 カカオの新しい楽しみ方の提案をしています。 このような取り組みは”Bean to Bar”を広める上で大切なことだと考えています。」
「スタッフ向けの社内の制度も充実しています。例えば、サンフランシスコのダンデライオン・チョコレー トとのExchange Programや他の店舗のスタッフが蔵前にきて研修を行うなど。 Bean to Barチョコレートに関して、より深い知識を身につけられるよう工夫がされています。 スタッフが成長できる環境を用意してくれる会社に感謝しています。」
「平日と休日とでは客層が違います。平日はご近所の方、休日は遠方からのお客さまが多いように感じます。最近ですとインスタグラムなどのSNSで情報をキャッチして来店される方もいらっしゃいます。蔵前は、ファクトリーを間近で見ることができる構造になっているので、その辺りも楽しんでいただけると嬉しいです。」
「Squareは実際レジに立たなくても、情報が拾える点が良いですね。僕は今2つの店舗をみていますが、Squareのお陰でどこにいても情報をリアルタイムで見ることができます。お客さまの購入の履歴もわかりやすいですし、時間帯別の売上げの内訳なども細かくわかるので重宝してます。さらに、過去の実績の分析もしやすく、自分でまとめることが最小限でいいので営業側からするととてもありがたいです。(笑)」
「多くの方々にBean to Barチョコレートを知ってもらうためには、ご来店いただいた一人一人のお客さまとの丁寧なコミュニケーションの時間を取り、伝えていくことが重要だと感じています。」