MEOとは?店舗集客に必要な対策、注意点を解説

オンラインで集客する手法として最近登場した、MEO。店舗経営をしている人の中には、MEOが気になっている人も多いのではないでしょうか。

今回は、MEOについて具体的な対策方法や、知っておきたい点について説明いたします。

MEOとは

MEOは「Map Engine Optimization」の略で、「マップエンジン最適化」とも呼ばれます。MEOは日本独自の呼び方であり、海外では「ローカルSEO」と呼ばれています。自社のウェブサイトにSEO対策を行うことがオンラインでの集客の基本となってきています。MEOはSEOと比べて簡単にはじめられて、Google マップを使った集客に効果のある方法として注目されています。

たとえば、Googleの検索エンジンで「東京駅 ランチ」と検索すると、Google マップに東京駅の周辺地図と、ランチ営業をしている飲食店が三つ表示されます。表示されたお店にはお客様が集まると同時に、実際には他のお店を選んだお客様も一度はこの3店舗の名前を目にするので、お店の認知度アップに貢献します。

このように、Google マップでの表示順位が上位になるように、対策を行うことを「MEO対策」と呼びます。

具体的には、Google マイビジネスに登録し、店舗にまつわる情報をなるべく多く載せます。加えて、来店したお客様がよいレビューを書き込んでくれれば、競合店舗よりも順位表示が上位に来ることが期待できます。

MEO対策の重要性

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MEOはSEOやオンライン広告と肩を並べて、重要性が増している対策方法です。

少し前の調査ですが、2014年にGoogleの発表によると、身近にあるお店やサービスなどに関する情報を集めるときの手段として、検索エンジンを使う人が8割以上、地図サービス(ウェブサイト、アプリ含む)を使用する人が4割以上いました。

また最近の調査を見てみると、ニールセンが2017年に行った調査では、日本におけるスマートフォンアプリ利用者数TOP10の2位にGoogle マップがラインクインしています。2018年にテスティーが全世代のiPhoneユーザー向けに行った調査によれば、7割以上の人が地図アプリを使用しており、中でもGoogle マップの利用者が全体の6割以上だと分かりました。

これらの調査結果からも検索エンジンや地図サービスの利用率の高さ、そしてMEO対策を行う重要さが分かります。

参考:
Impact of Search Listings for Local Businesses(Google)
【全年代iPhoneユーザー対象】テスティー、「地図アプリ」に関するNPS調査を実施(株式会社テスティー)
TOPS OF 2017: DIGITAL IN JAPAN ~ニールセン2017年 日本のインターネットサービス利用者数ランキングを発表~(ニールセン デジタル株式会社)

オンラインで集客を行なう方法の一つに、SEO対策があります。SEO対策には専門的な知識が必要になるほか、お店ウェブサイトを上位表示させるのに時間がかかるというデメリットがあります。

MEO対策の場合、競合はあくまで近隣地域のお店だけなので、Google マイビジネスに必要な情報をきちんと記載することで、効果的なWeb集客を望めます。

また、リスティング広告のように費用が基本かからないので、費用対効果を最大限に発揮して店舗の来客を増やせます。MEOは店舗を運営するオーナーにとって、ベーシックな集客方法といえます。

また、Google マイビジネスに必要な店舗情報を記載しておくことで、お客様が地図上で営業時間や混雑具合を把握できるようになり、利便性が増すというメリットがあります。MEOは、Googleの検索で上位表示させやすいだけでなく、お客様のアクションを促しやすい効果的な施策だといえます。

MEO対策の方法

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MEO対策を行うに当たってポイントがいくつかあります。

・関連性
関連性とは、検索ワードとGoogle マイビジネスの情報の合致度合いのことです。「地名」や「施設名」で検索したときに、Google マイビジネスの記載情報に同じ名称があれば、より関連性が高いと判断されます。

・距離
距離とは、検索語句で指定した場所からの距離のことです。業種だけで検索したときは現在地からの距離、場所が指定されているときは指定場所からの距離が大きな判断基準になります。

・知名度
店舗の知名度も掲載順位に関連します。FacebookやTwitterなどのソーシャルメディアの露出度が多かったり、店舗の公式ページの検索順位が高かったりすると、知名度が高いと判断されます。

上記の評価基準の内、距離に関しては対策が難しいですが、関連性と知名度に関しては、店舗の経営者が効果的に施策することが可能です。以下で体的に紹介いたします。

Google マイビジネスに店舗情報を掲載する
まずは、Google マイビジネスに店舗の情報を細かく記載します。Google マイビジネスの登録には、Googleのアカウントが必要なので、まずはアカウントを取得してから登録しましょう。

Google マイビジネスに記載する情報は、店舗の基本情報や写真などです。業種によって、「Wi-Fi対応」「カードを利用できる」など属性を追加できるので、基本情報を漏れなく記載し、関連性の高いページを作成しましょう。

よいクチコミを増やす
ポジティブなクチコミを増やすことは、知名度の向上につながります。専用ページを使って、Google マイビジネスに直接アクセスできるリンクを作ったり、QRコードを作ったりできるので、来店したお客様にスムーズにクチコミを促せます。お客様が自然とクチコミしたくなるような店舗づくりを心がけましょう。

他媒体で店舗の露出を増やす
店舗情報の露出を増やすことは、インターネット上での知名度の向上につながります。Instagramに商品の写真を載せたり、Twitterに継続的につぶやいたりすることで、お客様による情報拡散を期待できます。

公式ウェブサイトのSEO対策をする
自社の公式ウェブサイトのSEO対策も同時に行うことで、間接的に掲載順位に影響します。

正確に情報を記載する
店名・住所・電話番号の三つに表記ゆれがあると、正当な評価を受けられなくなる可能性があります。カタカナ表記、英語表記、電話番号のハイフンがあるかなど、表記方法を統一することで、Googleが正しく店舗を認識します。店舗の公式ページの表記に合わせて入力するのがよいでしょう。

表記の規則に気を付ける
ユーザーの誤解を招く恐れがある表現や、関連性がない表現のコンテンツは公開できなくなる可能性があります。また、特別料金や特典などを過度に強調しないようにしましょう。「全品40%OFF」「地元で一番人気」といった表現は避けるようにします。あくまでも、ユーザーに店舗の基本情報を提供するためのツールだと認識して、記載するのがポイントです。

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MEO対策の注意点

MEO対策を行う際の事前に知っておきたい点がいくつかあります。掲載順位を上げるために、ポイントを押さえながら施策しましょう。

店舗情報が登録されていないか確認する
Google マップへの登録は、オーナーでないユーザーもできるのが特徴です。もし、Google マップで検索して自社の店舗がすでに掲載されていたら、「このビジネスのオーナーですか?」をクリックし、オーナーの権限を取得しましょう。

Google マイビジネスを利用できるか確認する
Googleの「Googleに掲載するローカルビジネス情報のガイドライン」によると、Google マイビジネスのリスティングの対象にならないサービスは、以下のように定められています。

・別荘、モデル住宅、アパートの空き部屋などの不動産賃貸物件や販売物件。ただし、販売または賃貸業務を行うオフィスはオーナー確認の対象になります。
・所有権や代表権を持たない場所で継続的に実施するサービス、教室、集会。

参考:Google に掲載するローカル ビジネス情報のガイドライン

MEO対策は、Google マップで順位表示を上げるための対策です。Googleの評価方法を意識しながら、お客様とよい関係を築いていけば、集客の増加が見込めます。費用がかからず効果ががあるので、店舗運営をしている人はぜひMEO対策を検討してみてください。

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執筆は2019年4月8日時点の情報を参照しています。
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