【新型コロナウイルス感染症対策】会計時の接触を減らすうえで役立つアイテムとは


▼この記事では、会計時の接触を減らすうえで活用できるアイテムや方法を紹介しています。

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さまざまな場面で感染拡大を防止する取り組みが求められる状況のなか、お客様が小売店や飲食店への入店を決める際に少なからず気に掛ける点といえば「消毒液の用意はあるか」「換気のために扉や窓は開放しているか」「従業員はマスクをしているか」などでしょう。少しでもお客様の不安を拭えるよう、すでに感染防止策を徹底して取り入れている、という店舗も少なくないのでは。

ここでは従業員とお客様との間隔が最も縮まる会計の場面で、活用できる商品や取り入れられる工夫を紹介します。

お支払いを受け付ける

くしゃみやせき、会話をするときに放たれる唾液や粘液の飛沫から感染が広がるといわれている新型コロナウイルス感染症。感染症拡大防止に努めるためにも、まずは人と人との接触をできるだけ減らしたいところでしょう。そのうえですでに多くの店舗で導入されているのが、透明ビニールシート。店舗のレジカウンターに合うよう、さまざまなサイズの用意があるそうです。天井に専用のレールを設置したり、簡易的なフックをつけて吊り下げたりなど、お店の状況に合わせて設置方法を検討しましょう。

また、カウンターに置けるアクリルパネルを購入するのも一つの手でしょう。主に座って接客をする場合に用いられることが多いアクリルパネルですが、なかには高さを調整できるものもあるようなので、候補に入れてみるといいかもしれません。

また、感染症の影響を受けて現金でのやりとりに不安を抱く人も増えているようです。ある調査によれば、「現金の受け渡しに対して抵抗を感じるようになりましたか?」という質問に対し、対象者のうち49.7%が「やや感じる」、14.3%が「強く感じる」と答えています。

参考:コロナウイルス禍、現金での決済に6割超が「抵抗を感じる」と回答(2020年5月19日、マイナビニュース)

接触をしなくても済む決済方法として、タッチ決済が挙げられます。タッチ決済には大きく2種類、前払い型(SuicaやPASMOなどを含む交通系ICなど)と後払い型(iDやQUICPayなど)、があります。最近では後払い型の方法として、タッチ決済機能付きのクレジットカードも挙げられます。まずは自店舗にある決済端末がタッチ決済に対応しているかを確認しましょう(※1)。

クレジットカードのタッチ決済は最近普及され始めたこともあり、まだあまり馴染みのないお客様も少なくありません。たとえばクレジットカードで支払いを希望されるお客様には「感染拡大を防ぐため、タッチ決済に対応しているカードか確認させていただいてもよろしいでしょうか」と声を掛け、タッチ決済のマークが確認できたら、お客様にタッチ決済を推奨する(※2)、という流れをとると接触することなく、決済を完了させることができます。

※1. Square Readerはタッチ決済対応しています。利用が可能なタッチ決済の種類はこちらからご確認ください。また、交通系IC(Suica, PASMO, Kitaca, TOICA, manaca, ICOCA, SUGOCA, nimoca, はやかけん)と、iD、QUICPayにも対応しています。決済端末がなくてもスマートフォンひとつでタッチ決済が受け付けられる「Tap to Pay on Android」という機能でもタッチ決済は受け付けられます。詳細はリンクからご確認ください。
※2. クレジットカードによるタッチ決済の取引には上限額があります。上限はカード会社によって異なります。

タッチ決済ができない場合には、工夫を加えることで接触を減らしてみましょう。たとえばレジを扱う従業員には使い捨てのニトリル手袋をはめてもらい、こまめに交換してもらうこともできるでしょう。また、カード決済端末に暗証番号を打ち込む際や、ボールペンなどで署名をもらう際には、お客様に使い捨てのペーパータオルを指に巻いてもらう、などの案もあります。タブレットPOSレジを利用している場合は、モバイル端末の画面に直接指で署名をいただくこともあるでしょう。この際も同様に薄手のペーパーを巻いてもらう案が活用できます。使用済みのペーパーはすぐに捨てられるよう、レジカウンター付近にゴミ箱を設置しておきましょう。

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会計時にソーシャルディスタンスを保つには

くしゃみやせきによる飛沫が飛ぶおおよその距離をもとに、世界各地で推奨されているのは、人と人との間に2メートルの距離を保つこと(ソーシャルディスタンス)。このような基準値が挙げられていることもあり、近い距離で行う会計時でも、「できるだけの距離を保ちたい」と心で思う人は多いかもしれません。欧米では会計時に以下のような対策を行い、ソーシャルディスタンスを保つ店舗も少なくないようです。

(1)レジカウンターを二つ設ける

クレジットカード決済を受け付ける際には、レジカウンターを二つ設ける、という手(※)が打てます。

※無線の決済端末を利用している場合に限ります。Squareではモバイル端末とBluetoothで接続して利用する、無線の決済端末を現在実質無料で提供しています。ぜひこの機会にご検討ください。

一つ目のレジカウンターは、お客様専用。ここには決済端末を設置しておきましょう。2メートル離れたところにあるもう一つのレジカウンターは、従業員専用。ここには会計処理が行えるPOSレジを設置しておきます。

決済端末にもよりますが、POSレジから2メートルほど離れた場所に設置されていても決済が受け付けられる端末なら、従業員とお客様のソーシャルディスタンスが叶います。充電にコンセントが必要な決済端末であれば、できれば電源の近くに置いておきたいところです。難しい場合は延長コードの購入も検討しましょう。

一方で、2メートルほど間隔をあけて2つのレジを設置するほど店舗が大きくない場合は、どうすればいいのでしょう。

(2)自撮り棒に決済端末を設置する

レジが一つしか設置できない場合は、欧米にある数々の店舗が採用している案を参考にするのも一つの手かもしれません。まず、レジから2メートル離れた場所がどの辺りなのかを、床にテープなど貼って示しましょう。お会計をするお客様にはテープが示す2メートル地点に立ってもらい、決済を行います(※)。

※クレジットカード決済に限ります

2メートル離れた位置に立つお客様に決済端末を差し出すには、自撮り棒を使います。少しおかしな処置にも聞こえるかもしれませんが、なかには「できるだけソーシャルディスタンスを守りたい」と切願しているお客様もいるはずです。このような対策をとることは、お客様の不安軽減につながるかもしれません。Squareのようなコンパクトな端末であれば、自撮り棒にはめることも可能です。一つの案として参考にしてみてください。

常に店舗を清潔に保つには

お客様に限らず、従業員がよく触れるような箇所は、こまめに消毒しておくことが大切です。

昨今ではタブレットをレジとして使用する小売店や飲食店なども増えているでしょう。たとえばApple製のタブレットをレジとして使用している場合は、イソプロピルアルコール(70%)含有の布やティッシュで拭いてあげましょう。タブレット製品によっては、濃度の濃い消毒液の使用が推奨されていないこともあります。正しいお手入れ方法は製品の公式サイトを確認することをおすすめします。

液体以外で除菌する方法には、UV除菌が挙げられます。

除菌したいものにUVライトを数秒かざすことで除菌ができる、というものです。なかにはスマートフォンに差し込むことで機能するポータブルのUVライトもあれば、小さな懐中電灯のような手持ちのUVライト、また除菌したものを入れるとUVライトをかざしてくれるボックス型のUVライトもあるようです。

上記の案は、お客様に少しでも安心して買い物や飲食をしてもらえるための策でもありますが、従業員や自らの健康を思ううえでも大切な取り組みです。新しいお客様を迎え入れるうえでも、これまでの常連客のためにもぜひ参考にしてみてください。

※この記事で紹介している商品の効力は、商品提供者の公式サイトまたは提供されているお問い合わせ窓口からご確認ください。あくまでも感染症拡大を抑える案として参考にしてください。


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執筆は2020年5月27日時点の情報を参照しています。2023年9月6日に記事の一部情報を更新しました。現時点では、タクシー・ハイヤー等での電子マネー決済のご利用はできません。ご了承ください。当ウェブサイトからリンクした外部のウェブサイトの内容については、Squareは責任を負いません。Photography provided by, Unsplash