ECサイトなしにオンライン販売をはじめよう!Square オンラインチェックアウトのススメ

新型コロナウイルス感染症の影響を受けて、ECサイトでの買い物を生活に取り入れる消費者が増えています。「ネット上で買い物を済ませたい」と考える層を囲えるよう、ECサイトを開設した事業者も多い一方で、扱う商品の点数が少なかったり、ECサイトを開設するための手間やコストをかけられないという人もいるのではないでしょうか。

ECサイトを作成しなくても、気軽にオンライン販売をはじめられる方法として利用できるのが、Square オンラインチェックアウトです。

この機能では、商品やサービスの名前と値段を登録するだけで、支払いに使える「お会計リンク」または「お会計ボタン」が作成できます。お会計リンクをソーシャルメディアやブログの投稿、メールの文面などに貼り付けると、お客様はリンクをクリックして、そのまま購入画面に進むことができます。

売上アップを目指すうえでも、積極的に販売手段は増やしたいところです。ここでは数分で簡単にオンライン販売が始められるSquare オンラインチェックアウトの使い方や活用方法を説明します。

目次



近年のオンラインショッピングの動向

まずは近年のEC市場の動向を辿ってみましょう。

新型コロナウイルス感染症の影響を受けて、オンライン上で買い物をする消費者が増えたことが調査結果から明らかになっています。三井住友カードがキャッシュレスデータ分析支援サービス「Custella(カステラ)」を用いて集計し、消費行動を追った調査によれば、ECサイトの利用(決済件数と決済金額)は2020年4月の1週目で前年同月比で9.8%伸びており、2週目に入ると19.9%に伸びています。

参考:コロナ影響下の消費行動レポート ~高年齢層のECサイト活用加速と変化する巣ごもり消費~(三井住友カード、2020年5月7日)

自粛をきっかけにネットショッピングを活用した消費者は、今後もネットでの買い物を継続するのでしょうか。株式会社ヴァリューズが2020年6月に発表した調査によれば、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて日用品・洋服をネットで購入した女性消費者のうち、「今後もネットでの購入を継続したい」と答えた女性は、20代から60代のどの年齢層においても5割を超えていました。

特に高年齢層の女性ほど、ECサイトの利用を続けたいと考える割合が多いことが明らかになっています。ECサイトの利便性を実感したことにより、自粛期間中に限らず、今後も生活に取り入れていきたいと考える消費者が一定数いることがわかります。

参考:【調査リリース】コロナ影響下での消費者動向、アフターコロナへの展望を調査 収束後も日用品・食材・化粧品などのネット購入は継続傾向に(2020年6月3日、株式会社ヴァリューズ)

消費者がECサービスに求めるものとは

そもそもオンラインショップにはどのような特徴が備わっていると、消費者の購買意欲が高まるのでしょうか。

大日本印刷(DNP)が発表した調査によれば、アパレルサイトを利用する際に消費者側から見た購買欲を高める要素として、サイトの使いやすさ(ユーザビリティ)が挙げられています。また、消費者のニーズをまとめた「Digital Commerce360」の調査からは、ネット上での買い物において消費者が望んでいる要素トップ5のうちに、購入手続き(チェックアウト)を効率的に進められることが含まれています。

このような調査結果を見ると、消費者は

  • 迷いなく購入を済ませたい
  • 手間をかけずに購入手続きを済ませたい

といった点を少なからず希望していることがわかります。消費者が快適に買い物を楽しむためには、多くの手順を踏まなくても注文ができ、決済画面がわかりやすい作りにすることも大切な点かもしれません。

参考:
アパレルEC利用者は「ユーザビリティ」「即日発送」「在庫数表示」など総合的なCXを評価して商品を購入する傾向(2020年6月11日、インプレス)
デジタル時代の消費者ニーズ大調査2020「最新の購買行動」「Amazonを利用する理由」「自社ECサイトに求めること」(2020年2月11日、ヤフージャパンニュース)

オンライン販売では特に注意したい、安全対策

オンライン販売をするうえで特に気をつけるべきことといえば、セキュリティー対策です。個人情報流出などの被害に遭うことは、大企業に限らず、中小のEC事業者も可能性としては十分に考えられます。
また、クレジットカードの不正利用などによりチャージバックが発生し、クレジットカード会社に返金を求められたり、売り上げが取り消されたりすることは、EC事業では決して珍しいことではありません。発送した商品は戻ってこない場合がほとんどで、売り上げも未回収になるため損害は大きく、できることなら避けたい事態でしょう。
このような被害に遭わないためには、以下二点の対策を行い、セキュリティー強化に努めることが理想的です。

  • 情報漏えいや不正利用を防ぎ、安全にクレジットカード決済を取り扱うためのセキュリティー基準であるPCI-DSSに準拠する
  • ネットを介した個人情報の漏えいを防止する手段として、SSLサーバ証明書を導入する

Square オンラインチェックアウトは、特別な手続きをしなくてもPCI DSSに準拠でき、ページのSSL化にも対応できます。セキュリティー対策に特別な費用はかからず、事業者が負担するのは決済ごとに発生する決済手数料3.6%のみです。

Square オンラインチェックアウトとは

Square オンラインチェックアウトは、販売したい商品の名前や値段などを登録するだけでお会計リンク・お会計ボタンが作成できる機能です。お会計リンクをクリックすると、お客様は決済画面に移動でき、簡単に購入手続きに進むことができます。ソーシャルメディアの投稿やメルマガなどにお会計リンクを追加することで、購入を促すことができます。

イメージがしやすいように、ここでは架空のカレー屋さん「ママのカレー」が、Square オンラインチェックアウトを活用して、「秘伝のスパイス」のオンライン販売に踏み切ると仮定します。宣伝手段別にお会計リンクの活用方法を見ていきましょう。

Squareオンラインチェックアウトの活用方法〜SNS編〜

Instagramでの活用方法

Instagramでは、プロフィールにリンクを追加することが可能です。「ママのカレー」はプロフィール編集画面から秘伝のスパイスのお会計リンクを登録します。続いて、お会計リンクの存在に気づいてもらうために、投稿やストーリーズ機能で宣伝活動に励みます。

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▲Instagramのプロフィールにお会計リンクを載せたときのイメージ

たとえば「秘伝のスパイス」の画像とあわせて、「ママのカレーの『秘伝のスパイス』はカレーだけではなく、こんなレシピにも忍ばせるとおいしいです」など、スパイスの特徴と魅力を綴った文章を用意し「『秘伝のスパイス』は、プロフィールにあるリンクから購入できます」などと書き加えます。そうするとお客様は簡単にリンクを見つけられて、購入にもすぐに進めるでしょう。

ストーリーズ機能では、随時

「秘伝のスパイス、オンライン販売開始!購入はプロフィールのリンクから」

などと発信することで、認知度アップに努めます。

すでにメッセージ機能などを活用して、通信販売を受け付けている場合

Instagramにあるメッセージ機能やメールを通してすでに通信販売を受け付けている事業者も少なくありません。その際には以下のような確認事項のために、複数回のやりとりが発生しているかもしれません。

  • 商品名や購入したい商品の数を確認
  • 商品代金や送料についてのお知らせ
  • 配送先や配送日時の確認

「ママのカレー」の例に戻ると、投稿を見たお客様からダイレクトメッセージなどで

「秘伝のスパイスを購入したいです!」

という要望を受けることもあるかもしれません。Square オンラインチェックアウトを利用すると、このようなお客様には、

「ありがとうございます。それではこちらのリンクから購入手続きを進めていただけますでしょうか:【お会計リンクを貼り付ける】」

という返信メッセージを送れば、あとは決済画面から必要事項をお客様に入力してもらうだけで注文が完了します。レシートはお客様が入力したメールアドレスに自動で送信されるため、自ら作成する必要もありません。

このようにお会計リンクを使用すると、購入手続きが効率化され、販売する側も購入する側も利便性が増します。

Facebookでの活用方法

「ママのカレー」の主な情報発信ツールがInstagramではなく、Facebookだったとしましょう。Facebookであれば、投稿文にリンクを入れることができます(※)。

※Instagramの投稿文には、クリックで飛べるリンクが入れられないため、プロフィールにリンクを載せました。

投稿文にはInstagramと同様に、「秘伝のスパイス」の魅力を存分に記した後、「秘伝スパイスは、こちらのリンクから購入できます」と加えてお会計リンクを貼り付けることで、簡単に購入を促すことができます。

Squareオンラインチェックアウトの活用方法〜メルマガ編〜

「秘伝のスパイス」をメルマガで紹介するとしましょう。この場合もFacebookやInstagramと同様に、商品説明のすぐ下にお会計リンクを入れ込みます。購入を希望する読み手は、すぐに支払いに進めるので、メルマガを活用して売り上げを増やすことができます。

使用しているメールサービスでHTMLの編集ができれば、埋め込みコードを活用してお会計ボタンを表示させることもできます。お会計リンクの作成時に自動で生成された埋め込みコードをコピーし、希望する箇所に貼り付けるだけで、簡単にボタンを表示させることができます。

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▲上記の画像にある「SIGN UP」と書かれたボタンは、お会計ボタンの例です。お客様がお会計ボタンをクリックすると、決済画面に移ります。「SIGN UP」の部分は「商品を購入する」など、作成するお会計リンクごとに自由に書き換えることができます。また、お会計ボタンの色も変更可能です。

ウェブサイトでの活用方法

「ママのカレー」には、すでにブログ機能のついたウェブサイトがあるとしましょう。この場合、ブログの投稿で「秘伝のスパイス」を紹介する際にお会計リンクを活用できます。また、トップページにお会計リンクを載せる工夫をすると、より多くの人の目に留まり、販売数もアップするかもしれません。

Square オンラインチェックアウトのメリット

ここまではお会計リンクの活用方法について触れてきましたが、Square オンラインチェックアウトを利用してお会計リンクを作成するメリットも押さえておきましょう。

  • 導入費も維持費もタダ
    初期費用や月額利用料金はなし。必要なのは決済ごとにかかる決済手数料3.6%のみです。振込手数料や事務手数料も発生しません。

  • 数分で簡単に作れる
    リンクを作成するのに必要なのは商品名と値段、特定商取引法に基づく表記のみ。数分ですぐに決済画面に飛べるリンクが作れます。

  • 新たなお客様を囲い込めるようになる
    店舗での買い物に限らず、さまざまな宣伝手段を使ってお客様を商品やサービスの購入に誘導することができ、幅広い客層にリーチできます。

  • さまざまな手段を使ってシェアできる
    ブログやウェブサイト、ソーシャルメディア、メルマガなど、情報発信に利用しているありとあらゆる手段から商品・サービスの購入を促すことができます。

  • 定期購入の支払受付ができる
    サブスクリプション機能を利用すれば、毎週、毎月、3カ月一回など、定期的に発生する支払いを受け付けることも可能です。

  • 購入にアカウントの作成やアプリのダウンロードも必要なし
    お客様はアカウントを作成したり、アプリなどをダウンロードしたりする必要なく、すぐに支払いに進むことができます。
    (1)購入したい商品の数を選択する
    (2)住所などの基本情報を入力する
    (3)希望する配送方法の選択する
    (4)決済情報を入力する
    の4ステップで決済完了です。

Square オンラインチェックアウトのはじめかた

Square オンラインチェックアウトでお会計リンクを作成し、お客様にお知らせするまでは、たったの3ステップ(※)です。

Squareデータにログインのうえ、左側のメニュー欄にある【オンラインチェックアウト】をクリックし、Squareオンラインチェックアウトのページを開いておきましょう。

(1) 右上にある【お会計リンクを作成】をクリックします
(2) リンクの種類を選択した後、画面の指示に従い必要項目を入力し、【リンクを作成】をクリックします。これでお会計リンクの作成は完了です
(3) 作成できたお会計リンクをコピーし、メールの文面やソーシャルメディア・ブログ投稿、Instagramのプロフィールなどに追加しましょう

お客様がお会計リンクから購入した商品やサービスの売上額は、最短翌営業日(※)に指定した口座に振り込まれます。詳しい手順はこちらからもご確認いただけます。

※: 三井住友銀行・みずほ銀行をご登録の場合:0:00 から23:59 までの決済分が、決済日の翌営業日に振り込まれます。
三井住友銀行とみずほ銀行以外の金融機関口座をご登録の場合:毎週水曜日で締め、同じ週の金曜日に合算で振り込まれます

スピーディーに売上が手元に入るのは、資金繰りが気になる事業者にとっては特に嬉しい点かもしれません。月額利用料金や初期費用などをかけずにオンライン販売をはじめられるSquare オンラインチェックアウトで、幅広い客を囲い込み、販路を増やしてみてはいかがでしょうか。

ECサイト不要でオンライン販売が可能に

Square オンラインチェックアウトなら会計リンクを作成しSNSやメールで共有するだけ。ECサイトがなくても誰でも簡単ににオンライン販売が可能です。


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執筆は2020年7月27日時点の情報を参照しています。2023年4月28日に一部情報を更新しています。当ウェブサイトからリンクした外部のウェブサイトの内容については、Squareは責任を負いません。Photography provided by, Unsplash