レストランや小売店でキャッシュレス決済を導入するメリットとは

クレジットカードやQRコード電子マネーなどのキャッシュレス決済を利用する人が増加しつつあります。経済産業省の調べによれば、民間消費支出のうち、キャッシュレス決済は2008年には11.9%でしたが、2016年には20.0%と徐々に広がりを見せています。

参考:キャッシュレスの現状と推進(経済産業省)

一方で、現金による決済方法に慣れており、キャッシュレス決済の導入に対して不安を感じる小売店・レストラン経営者も少なくありません。今回は、レストランや小売店などでキャッシュレス決済を導入するメリットについて説明していきます。

目次



キャッシュレス決済とは

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現金を使わずにモノやサービスを売買する、キャッシュレス決済。現在では、現金以外にもさまざまな決済方法が導入されています。

たとえば、あらかじめ現金をチャージするプリペイド(前払い)のものや、後払いのクレジットカード、即時払いのデビッドカードなどがあります。便利な反面、諸外国と比較するとキャッシュレス決済が国内に浸透している比率はまだ低いようです。

経済産業省は2018年4月に策定した「キャッシュレス・ビジョン」において、現在は20%程度のキャッシュレス決済比率を2025年までに40%程度に引き上げることを目指すという「支払い方改革宣言」を発表しました。

参考:キャッシュレス・ビジョン(経済産業省)

今後はますますキャッシュレス決済の導入企業やお店が増えることが予想されます。競争力を高めていくためにも、導入を検討すべき時期が到来しているといえるでしょう。

レストラン、小売店でキャッシュレス決済を導入するメリット

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キャッシュレス決済には、多くのメリットがあります。消費者にとってのメリットとしては、現金を持ち歩く必要がなく、利便性を高め、盗難などのリスクを軽減できます。所持金額以上の商品を購入したい場合にも、決済可能です。

家計管理の面でも、カードの履歴などを基に利用金額を把握できます。また、カードによってはポイントやマイルを貯めることもでき、利便性だけでなくお得さでもメリットがあります。

次に、レストランや小売店の経営者にとってキャッシュレス決済を導入した場合のメリットをご紹介します。

客層や売り上げの拡大が見込める

キャッシュレス決済を導入することで、客層に広がりが生まれることが考えられます。クレジットカードQRコード電子マネーの普及に伴い、現金以外の支払い方法を選択する人は年々増えています。日常的にキャッシュレスの生活を送っている人にとって、希望する支払い方法が選択できるかどうかもお店を選ぶポイントになります。希望する支払い方法ができないことで、店舗を利用しなかったお客様を集客できるチャンスが増えます。

また、客層が拡大することで売上件数が増加し、総売上額のアップにもつながるでしょう。来店時に現金の持ち合わせがなくても、キャッシュレス決済ができれば客単価のアップも期待できます。

会計時の作業効率化が図れる

レストランや小売店などでは、お会計時にお釣りが出ることは少なくありません。また、スタッフが会計と接客などほかの業務と兼務していることもよくあります。ランチタイムや土日など、お客様が多い時間帯に現金対応だけだと、お金の受け渡しだけでも時間がかかります。

キャッシュレス決済を導入すれば、お客様がお財布から現金を取り出して、数える必要がありません。また、スタッフもお釣りを確認してお客様に渡す手間が省けます。現金の取り扱いには、経営者側もスタッフ側もさまざまな配慮が必要です。キャッシュレスで現金の取り扱いが減れば、つり銭の渡しミスなども少なくなり、経営者としても安心できるのではないでしょうか。

キャッシュレス導入によって、会計作業の効率化が図れると同時に、繁忙期にもスムーズにサービスを提供できる体制が整えられます。

現金管理の手間が省ける

野村総合研究所による「キャッシュレス化推進に向けた国内外の現状認識」によれば、小売流通業や主要サービス業など575社からのアンケート回答のうち、95%の企業においてレジ1台につき毎日1回以上(1日平均1.9回)の現金残高確認作業が発生しています。

参考:キャッシュレス化推進に向けた国内外の現状認識(株式会社野村総合研究所)

他では、売上データの集計、つり銭の準備などで1日1回以上の作業が発生していると回答した企業が半数以上にのぼりました。現金を取り扱うことで、作業が煩雑化し、時間がかかっていることがわかります。

キャッシュレス決済の導入によって、会計時の作業効率化はもちろんのこと、日々の現金管理の手間も省くことができます。レジの現金残高をこまめにチェックしてつり銭の補充をする必要がなくなり、レジ締めの作業も負担が軽減されます。

売上金についても、入金するための作業が軽減できます。必要に応じて行なっていた両替作業もなくなり、大幅な作業効率化が図れます。レジ締めの後の売上集計作業も、より簡単になります。人材不足に悩んでいる店舗にとってキャッシュレス決済は大きなメリットがあるといえます。

インバウンド集客が期待できる

2019年、2020年に開催される国際的なスポーツイベントを控え、日本政府も「観光先進国」となるべく積極的な活動を進めています。

参考:明日の日本を支える観光ビジョン(国土交通省)

外国にはキャッシュレス決済が日本より普及している国もあります。キャッシュレス慣れした外国人観光客が増加することも想定すると、早い段階でキャッシュレス決済を導入しておくことで集客力アップにもつながります。また地方のレストラン・小売店でも、キャッシュレス決済を導入しておくことで、邦人観光客はもちろん外国人観光客の利用客増加も見込めるでしょう。

キャッシュレス決済にはSquare

キャッシュレス決済を導入してみようかと思っても、「費用がかさむのでは」「手続きが面倒そう」と思う経営者もいるかもしれません。たとえばSquareなら、毎月の利用料金は不要です。お手持ちのスマートフォンやタブレット端末を決済端末とBluetooth接続することで、クレジットカードQRコード電子マネー決済を受け付けることができます。費用は専用のIC カードリーダー(Square リーダー)の購入にかかる,980円(税込)と、キャッシュレス決済が発生した時の決済手数料だけなので、コスト面で不安を感じている場合でも安心して導入を検討できるでしょう。

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▲Square ターミナルの利用イメージ

「タブレットを持っていない」などの場合は、Squareのオールインワン決済端末(Square ターミナル)もおすすめです。キャッシュレス決済機能も、POSレジ機能も、レシートの印刷もたったの一台で行えるので、それぞれの機器を個別で揃えるよりも、コストを抑えて導入できる可能性があります。Square リーダーと同様、導入にかかる費用は端末代金のみ、月額利用料金はなく、売上額から差し引かれるのは決済ごとにかかる手数料だけです。

キャッシュレス決済の売上代金の入金日は利用する銀行によって異なりますが、最短で翌営業日に入金されます。

さらにSquareでは、小売店向けPOSレジ飲食店向けPOSレジも提供しています。キャッシュレス決済と合わせて導入すれば、より一層の業務効率化が叶うでしょう。

Squareなら今すぐキャッシュレス決済導入できる

カード決済、タッチ決済、電子マネー決済、PayPayのQRコード決済が簡単に始められます

支払い方法の選択肢が増えることは、顧客満足度だけでなく、従業員満足度も高める可能性があります。経営者としても、売り上げのアップだけにとどまらず、人材の確保・定着のため、働きやすいスムーズな職場環境を整備することが重要です。スタッフが気持ちよく働ける環境であれば、お客様にとっても過ごしやすい環境を提供できるでしょう。今回の記事を参考にキャッシュレス決済の導入を検討してみてはいかがでしょうか。


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執筆は2018年11月13日時点の情報を参照しています。2023年1月31日に記事の一部情報を更新しました。現時点では、タクシー・ハイヤー等での電子マネー決済のご利用はできません。当ウェブサイトからリンクした外部のウェブサイトの内容については、Squareは責任を負いません。Photography provided by,Unsplash